ヘルニア手術後の運動:役立つものと避けるべきもの

執筆:

Himaz Marzook氏

外科医

公開:2019/07/30
編集:

ヘルニア手術後の運動は、いつからできますか? Nicholas Howley

ヘルニア修復の手術を受けたばかりですが、これからどうすればいいのでしょうか? 避けたほうがいい運動はあるのか、元に戻るまでどのくらいかかるのか。 また、どの程度の期間で元に戻るのでしょうか?今回は、尊敬するコンサルタント外科医Himaz Marzook氏に専門的なアドバイスをいただきました。

ヘルニア手術後の運動に注意が必要な理由

手術後に注意しなければならないのは、ヘルニアを縫合しているので、縫合部分が破れないようにすることです。 すべてが治り、メッシュが崩壊するまでは、修復全体が縫合に依存しています。 もし、縫い目がずれてしまうと、修復が崩れてしまいます。
メッシュが体になじむまで、4~6週間ほどかかります。
メッシュが体になじむまで約4~6週間かかりますが、一度なじんだら、時間の経過とともに徐々に安定します。 ですから、ヘルニア手術後の最初の数週間は注意が必要ですが、長期的には通常の活動レベルに戻ることができるはずです。

避けるべき特定の運動はありますか

手術後1週間は運動を避けた方がよいでしょう。 この期間後、傷が治り続ける間、主な運動は次の通りです:

10kg以上の重量のものを持ち上げること腹筋(術後6~8週間は避けてください)

その他、快適に感じる運動は何でもしてください。

ヘルニアの種類に応じた運動のアドバイスはなく、どのヘルニアであっても同じアドバイスが適用されます。 どのような職業であっても、2週間は休みを取ることをお勧めします。
患者さんの中には、膝をついたりしゃがんだりする仕事はヘルニア修復中に有害かどうかという質問をされる方がいます。

どのような問題に気をつけるべきですか

最も危険な合併症の可能性は、しこりが出てきて縮小せず、非常に柔らかく痛くなることです。 これはしこりが絞扼されていることを意味し、血液の供給が絶たれたことを意味するので、緊急の治療が必要です。
もう一つの状況は、ヘルニアが閉塞してしまうことです。
最後に、ヘルニアが鼠径部の神経を圧迫して痛みを生じたり、大きくなったりした場合は、外科医に見てもらい、さらなる治療が必要になります。