胆嚢機能障害

胆嚢機能障害とは、胆石、胆道スラッジ、微小石症、微結晶を伴わない胆嚢の運動障害による胆道痛のことです。 以前は、胆嚢ジスキネジア、胆嚢運動障害、膀胱管症候群などの別名で呼ばれていた疾患である。

疫学

男性の8%、女性の21%が胆嚢超音波検査が正常で、近年行われた胆嚢摘出術の20-25%が胆嚢機能障害によるものと推定されています 3,4.

臨床像

患者は再発性の胆道痛を訴えることが多く、典型的には右上腹部や上腹部の痛みと表現され、背中や右肩に放散することもある。 痛みは、吐き気、嘔吐、発汗を伴うことがある。 発作は通常、30分〜6時間続きます。 食事、特に脂肪分の多い食事との関連はよくみられますが、必ずしも特徴的とはいえません1,2。

病態

胆嚢運動障害の根本的な病因は不明確である。 肥満、他の消化管運動障害、胆汁組成の異常との関連が示唆されている1,2。

画像診断の特徴

超音波検査

超音波検査は、胆道痛の検査として通常選択される方法である。

Cholescintigraphy

Cholescintigraphy(HIDA)検査は、胆嚢に放射性物質を充填し、胆嚢が膀胱管から排出される際の放射能を測定することにより、胆嚢排出率を評価することが可能である。 60分後の胆嚢排出率が<33% (施設により35〜40%)であれば、胆嚢排出障害および胆嚢機能障害が示唆される。

治療と予後

胆嚢摘出術は胆嚢機能障害の治療の柱であり、臨床症状が適切で、適切な代替診断がなく、colescintigraphyで胆嚢排出率が低ければ手術に適していると一般的に考えられている。

Differential diagnosis

  • cholelithiasis
  • biliary sludge
  • gallbladder microcalculi
  • cholesterol polyps

Practical points

  • diagnosis of exclusion in patients with biliary pain; firstly exclude other causes
  • cholescintigraphy can confirm the diagnosis, with a low ejection fraction