脳性まひの予後
How Will CP Affect My Child?
子どもが脳性まひと診断されたとき、両親が最初に知りたいことの1つは、子どもの将来がどうなるかということです。 「
医師は、これらの質問に対する答えを予測し、予後を明らかにします。
医師は、子どもの運動能力、反射神経、発達段階を観察して、予後を判断します。
医師が両親に子どもの状態の予後を伝えると、次のような予測ができます。
- 歩行能力
- 全体的な運動能力
- 知的能力
- 平均寿命
- 視覚と聴覚
- QOL
診断と同様に、脳性まひの子どもについては、最初の予後を判断するのに医師のほうがしばしばためらうことがあります。 というのも、幼い子どもは運動能力をかなり向上させることが可能だからです。
予後は、あくまでも子どもの障害の経過を予測したものであり、保証するものではなく、多くの子どもは当初の予後の予測よりもずっとよくなることを、親は心に留めておくことが重要です。
生活の質
予後を知った親が考えるべき重要なことは、その子の生活の質です。
生活の質とは、社会面、感情面、身体面など、その子の全般にわたる幸福を表すために使われる主観的用語です。 その状態にもかかわらず、多くの CP の子どもたちは、障害のない同年代の子どもたちと同等の社会的および感情的な生活の質を持っていることを報告しています。
期待すること
他の脳性まひの子どもがどのような問題を経験しているかを知ることは、特定の子どもがどのような進歩を遂げるかについて知ることにつながります。
2012年、米国小児科学会は、脳性まひの人の障害に関する1,300以上の研究データに基づく報告書を発表しました。
- 3人に1人が歩けない。
- 2人に1人が何らかの知的障害を持つ。
- 3人に1人が股関節脱臼を持つ。
- 4人に1人が話せない。
- 4 人に 1 人が行動障害、
- 4 人に 1 人が膀胱制御障害、
- 10 人に 1 人が失明、
- 25 人に 1 人が聴覚障害、
- 15 人に 1 人が経管栄養を必要とする。
この情報は予後に有用で、脳性まひの子供が歩けないか学習障害を持っているかの確率などを評価できるためです。
たとえば、このレポートによると、CP の子どもが歩けるようになる確率は 3 分の 2 です。
子どもの予後を改善する
子どもの予後は、決まっているわけではありません。 絶対に無理だと言われた子どもが、困難を乗り越えて歩けるようになった例もたくさんあります。
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