虫垂炎

虫垂炎とは

虫垂炎は、かつて役に立たないものと考えられていた小さな管状の構造である虫垂に炎症が起きた状態です。 しかし、虫垂には、病気を抑える善玉腸内細菌を作り、守るという重要な働きがあるのではないかという新しい説が唱えられています。

虫垂炎の症状は何ですか

症状は、腹部の痛みや圧痛で、へその周りのぼんやりした違和感から始まり、右下へ移動していきます。 その後数時間で、痛みはより強くなり、右下腹部に限局してきます。 腹部は硬くなり、圧力に非常に敏感になります。 動いたり、深呼吸をしたり、咳をしたり、くしゃみをしたりすると痛みが悪化します。 その他の症状としては、食欲不振、吐き気、嘔吐、便秘や下痢、ガスが出ない、他の症状が出た後に始まる微熱、腹部の腫れなどがあります。 虫垂炎の患者さん全員が、これらの症状をすべて発症するわけではありません。 人によっては、排便があれば不快感が和らぐと報告する人もいます。

虫垂炎の原因は何ですか

糞便や食べ物のカスによって虫垂の内側がふさがれることが、通常の虫垂炎の原因です。 閉塞により、圧力が高まり、血流が悪くなり、炎症が起こります。 また、消化管の感染症でリンパ節が腫れ、虫垂が圧迫されて閉塞や炎症が起こる場合もあります。 虫垂炎は家族内で発症することがあります。 その場合、炎症の原因となる閉塞を起こしやすい遺伝子の変異が原因である可能性があります。

従来の虫垂炎の治療法とは

一度発症したら、虫垂炎は医学的な緊急事態と見なされます。 炎症を起こしている虫垂を切除する手術以外に治療法はありません。 手術を遅らせると、虫垂が破裂して感染症を引き起こし、死に至ることもあります。 手術は、腹部を切開して行う方法と腹腔鏡下で行う方法があります。 腹腔鏡下手術では、小型のテレビカメラが取り付けられたレンズ付きの長い金属製の管を通して、外科医が腹部の内部を観察します。 この管と手術器具は、腹部の小さな切り口から挿入されます。 腹腔鏡下手術を受けた場合、おそらく手術当日に退院することになるでしょう。

ワイル博士が推奨する虫垂炎の治療法とは

虫垂炎の治療法として手術に代わるものはありませんが、手術中は高用量のビタミンCの点滴をお願いしておくとよいでしょう。 ビタミンCを大量に摂取すると、手術の傷の治りが早くなります。 時間があれば(虫垂炎の手術は通常緊急に行われるため、時間がない場合もあります)、麻酔をかけている間に流すヒーリングステートメントのテープを作成しておくとよいでしょう。 ニューヨークのベス・イスラエル病院で行われた研究によると、麻酔中にテープに録音した肯定的な断言を聞いた患者は、対照群に比べて術後の投薬量が50%少なくて済んだそうです。 手術後は、エネルギー医学の一種であるセラピータッチやレイキなどのヒーリングタッチセラピーで、治癒力を高めることができるかもしれません。