Hypersensitivity to Banana in latex-allergic patients. 33 kDと37 kDの2つの主要なバナナアレルゲンの同定
背景。 バナナに対するアレルギーはラテックスに感作された患者にしばしば生じる。 ラテックスアレルゲンに対するIgE介在反応のスペクトルは、ますます文書化されているが、バナナアレルゲンおよびこれら2つのアレルゲンに共通するエピトープは、交差反応するIgE抗体の存在が証明されているにもかかわらず、まだ明らかにされていない。
目的 本研究の目的は、ラテックスアレルギー患者19名の集団において、バナナ過敏症とラテックスアレルギーの関係を評価し、バナナのアレルゲン成分およびラテックスと共通する構造を特定することであった。
方法。 当院外来にて、ラテックスアレルギーが十分に証明された患者を対象にin vivo研究を実施した。 臨床歴が評価され,バナナとラテックス抽出物による皮膚プリックテストが実施された. 19 名の患者の IgE 反応を CAP RAST アッセイと SDS PAGE イムノブロットにより検討した。 バナナとラテックスに共通するエピトープをイムノブロット実験により検討した。
結果。 16名中8名(50%)がバナナを食べた後に症状を訴え,バナナ皮膚プリックテストは14名中5名(36%)に陽性であった. バナナRASTの結果は19人中12人(63%)で陽性であった. イムノブロット実験では、19名中17名(89%)がバナナ特異的IgE抗体を示し、分子量17〜128kDの16種類のアレルゲン成分が同定された。 19人中15人(88%)の血清から33 kDが、19人中13人(76%)の血清から37 kDが検出され、この2つが主要アレルゲンと考えられた。 バナナまたはラテックス抽出物とのプレインキュベーションによる阻害試験では、バナナブロッティングされたアレルゲンへのIgE結合が完全に消失することが実証された。
結論。 バナナには33kDと37kDの2つの主要アレルゲンが存在し、ラテックスと10以上の共通成分が存在することが確認された。