Parasites – Cysticercosis

中央は高倍率400倍のテニアの卵の画像です。 タエニアの卵を人間が食べると、嚢虫症や神経嚢虫症という重篤な病気になる可能性があります。 左と右は、神経嚢虫症にかかった人のX線画像です。 黒く見えるのは、患者の脳内にできた嚢胞。 クレジット(左から右)。

嚢虫症は、サナダムシTaenia soliumの幼虫の嚢子によって引き起こされる寄生虫組織感染症です。 この幼虫のシストは脳や筋肉などの組織に感染し、ほとんどの低所得国において成人発症の発作の主な原因となっています。 腸管サナダムシに感染している人の糞便に含まれる卵を飲み込むことで発症します。 サナダムシに感染している人と同居している人は、そうでない人に比べて、嚢虫症にかかるリスクが非常に高くなります。 加熱が不十分な豚肉を食べても、嚢虫症になることはありません。 加熱が不十分な豚肉を食べると、豚肉に幼虫のシストが含まれている場合、腸管サナダムシになることがあります。

サナダムシに感染した人の糞便に含まれるサナダムシの卵を食べることで豚は感染します。

サナダムシ感染症(別名、田虫症)と嚢虫症はどちらも世界的に発生しています。 最も感染率が高いのは、ラテンアメリカ、アジア、アフリカの、衛生状態が悪く、豚が放し飼いになっていて、人間の糞便に触れることができる地域であると言われています。 まれではありますが、嚢虫症は米国外への渡航歴がない人でも発症することがあります。 例えば、手を洗わないサナダムシ感染者が、他の人のために調理する際に、誤ってサナダムシの卵で食べ物を汚染してしまうことがあります

画像はイメージです。 左:400倍の高倍率で見たサナダムシの卵。 タエニア・ソリウムの卵を人が食べると、神経嚢虫症という重篤な症状を含む嚢虫症になる可能性がある。 中央。 脳内の小さな黒い斑点は、タエニア・ソリウムの幼虫のシストである。 右。 ヘマトキシリン・エオジン(H&E )で染色したヒト脳組織標本からのT. solium嚢胞を通る断面。 (出典:Westchester Medical Center、PHIL、DPDx)