津波はどこで、どれくらいの頻度で発生しているのか? – 国際津波情報センター

津波はどこで、どのくらいの頻度で発生するのか

津波は世界中の海、内海、あらゆる大きな水域で発生し得る災害である。 そのため、このような「災い転じて福となす」ということわざが生まれたのです。 ほとんどの津波は、太平洋とその周辺海域で発生する。 太平洋は地球表面の3分の1以上を占め、「火の輪」と呼ばれる一連の山脈、深海の海溝、島弧に囲まれているためである-ここでほとんどの地震が発生する(日本のカムチャッカ沖、千島列島、アラスカ沖、南米沖など)。 また、太平洋に面した海域でも、多くの津波が発生している。 津波は太平洋のあちこちで浅い地震によって発生するが、熱帯太平洋の地震による津波は規模が小さい傾向がある。 このような地域の津波は、局所的には破壊的であっても、そのエネルギーは距離とともに急速に減衰する。 通常、震源から数百キロメートルも離れれば、破壊的な被害を受けることはない。

北太平洋や南米の太平洋沿岸で発生する大地震による津波は、そのようなケースには当てはまりません。 これらの地域から発生する津波は、平均して1世紀に6回程度、太平洋全域を襲い、遠くの海岸で反射し、海全体を数日間にわたって揺り動かす。 例えば、1960年のチリ津波は、太平洋全域に死者と破壊をもたらした。 ハワイ、サモア、イースター島では4mを超える揺れを記録し、ハワイでは61名が犠牲になった。 日本では200人が死亡した。 1868年にチリ北部で発生した同様の津波は、オーストラル諸島、ハワイ、サモア、ニュージーランドに甚大な被害を与えた。

それほど頻繁ではありませんが、破壊的な津波は大西洋やインド洋、地中海、さらにはトルコのマルマラ海のような小さな海域でも発生しています。 1999年、北アナトリア断層帯に沿った大地震が発生し、イズミット湾で特に大きな被害をもたらした。

過去 10 年間だけでも、チリ (2007, 2010) 、ハイチ (2010) 、インドネシア (2004, 2005, 2006, 2010) 、日本 (2011) 、ペルー (2001) 、サモア – 米サモア – トンガ (2009) 、ソロモン諸島 (2007) で致命的な津波が発生しました。 このうち、遠くの海岸で死者を出したのは、インドネシア(2004年)と日本(2011年)のみである