Gallbladder rupture during laparoscopic cholecystectomy: Does it have an effect on postoperative morbidity?
腹腔鏡下胆嚢摘出術における胆嚢破裂は術後の病的状態を高めると考えられるよくある出来事である. この事象を評価するために,腹腔鏡下胆嚢摘出術の300例を検討した。 手術期間と入院期間,術後症状,創感染,晩期合併症を,胆嚢破裂のない患者群(A)と破裂のある患者群(B)の2群の比較により解析した. 胆嚢破裂は40例(13.9%)に認められた。 手術時間はA群平均81分,B群平均96.5分であり,術後24時間の症状は両群とも約10%にみられた. 24時間以内の退院率は,A群92.3%,B群85%であった。創感染症はA群1例(0.4%),B群2例(5%)であった(p=0.05)。 現在までのところ、本手術に関連した晩期腹部合併症を発症した患者はいない。 今回はレトロスペクティブで非対照の研究であったが、腹腔鏡下胆嚢摘出術中の胆嚢破裂は創部感染の増加と関連していることが判明した。 その他、術後罹患率への有意な影響は検出されなかった。